いっさいをゆだねて
聖書箇所 ペテロの第一の手紙2章21-23節
キリストも、あなたがたのために苦しみを受け、御足の跡を踏み従うようにと、模範を残されたのである。 ペテロの第一の手紙2章21節
1.イエスさまの正しさ
イエスさまは、罪を犯さず、その口には偽りがありませんでした。しかし指導者たちは、ねたみからイエスさまへの反発を強めていきます。そのときイエスさまはののしられても、ののしりかえすことはせずに父なる神さまに全てゆだねておられました。ここで私たちがイエスさまから見習うことは、神の子としての完全な正しさではありません。自分の思いよりも神さまのお心を優先して、神さまに全ておまかせしたイエスさまのように歩んで行くことなのです。
2.自分の思いを抑える
私たちは自分本位で、自分の思いからなかなか離れられません。そこで自分で決めて進もうとするときにはまず神さまを恐れ、神さまの前に静まって祈り、神さまのお心を求めることが大切です。またその前にそれができるように祈り、神さまに心を向けていくのです。同時に聖霊の助けにも頼ります。そして神さまのお心の方が正しいと信じ切って、自分の思いを抑えていきます。このようにして神さまにゆだねていく歩みをイエスさまから学ぶようにと教えられているのです。
3.苦しみを通して
神さまは、意味なく信仰者を苦しみに置かれることはなさいません。人は苦しみの中にある時、自分の方が正しいのだという思いも引き出されてきます。神さまはそんな私たちの自我の心が神さまの前に砕かれる機会を私たちに与えておられます。そしていつも湧き上がってくる自分の思いを断ち切って、神さまのお心を優先し、自分よりも神さまの方が正しいと信じ切る信仰で歩むように導かれています。これが私たちに望まれている神さまに全てゆだねる歩みなのです。
2023年7月2日 週報より