2024年3月17日日曜日

百倍の実を結ぶ種と土

聖書箇所 マルコによる福音書413-20

また、良い地にまかれたものとは、こういう人たちのことである。御言を聞いて受けいれ、三十倍、六十倍、百倍の実を結ぶのである」。       マルコによる福音書420

1.良い地とされた人の役割

イエスさまは弟子たちに先のたとえ話を詳しく話されます。それはみ言葉が語られた時に人々が示す四種類の反応でした。イエスさまは弟子たちに、「あなたがたがみ言葉を語る時が来ます。その時、人々が四番目の反応をして、み言葉を信じて受け入れ、わたし(イエス)の弟子として歩めるように助けなさい。」と伝えておられます。

2.み言葉が良い地を保つ

人々がイエスさまの弟子となるように助けるには、自分自身がたとえの4番目の人として実を結ぶことが大事です。それにはみ言葉の力を信じて受けとめ、御霊を意識して御霊に助けをいただくことが必要です。農作物が自然の影響を受けるように、私たちもこの世の影響を常に受けます。この世は御霊の働きを弱めて、良い地である私たちの環境を悪くします。そうならないためにもみ言葉が大切です。み言葉は種として実るだけでなく、良い地を保つ力ともなるのです。

3.種の力を信じる

信仰者にまかれたみ言葉の種が実を結ぶので、私たちは喜びにあふれ、勝利の人生を歩むことができます。土そのものが立派になるのではありません。しかし霊の目で見れば、み言葉の種が驚くべき実を結んでいることが見えてきます。自分で分からなくても、他の人から見れば、教会に来始めたころと今では大きく違っていることが肉の目にも明らかでしょう。信仰者は霊で聞きます。知恵や記憶力に優れていなくても、年老いていても、霊の実は確実に結ばれます。み言葉の種の力を確信して、ますますみ言葉をいただいて歩みましょう。

2024317日 週報より 

2024年3月10日日曜日

種まきのたとえ話は誰のため

聖書箇所 マルコによる福音書41-12

そして言われた、「聞く耳のある者は聞くがよい」。                マルコによる福音書49

1.弟子たちへの励まし

イエスさまは種まきのたとえ話をされました。ただしこのたとえが何を教えているかは、群衆には語られず、弟子たちだけに知らされています。イエスさまは、「弟子のあなたたちだけが、このたとえの4番目のタイプです。お言葉がしつかりと根付き、芽を出して30倍、60倍、100倍の実を結ぶ良い地とされた人たちです」と言われているのです。これは弟子たちとまた、私たち信仰者への励ましです。

2.聞きなさい

イエスさまは3節と9節で、聞くことを強調されています。ただ聞けば良いというのではなく、霊の耳で聞くようにと教えられています。それには神さまの前にへりくだる必要があります。まず自分が神さまの前にどんなに罪深く、おろかでみじめな者であるかを知り、そしてそんな無価値な者を神さまが選び、罪から解放してくださっていることがどれほどの恵みかを知ることです。罪ゆるされた私たちは聞く耳を持って聞き、神のみこころを行うものとされているのです。

3.神の国の奥義

「奥義が授けられている」とは、隠されていたものが、見えるようになることです。ここでの「神の国の奥義」とは、神さまの導きによる歩みです。それは霊的で目には見えません。しかしイエスさまが目に見える神さまとして来てくださったので、その導きが見えるようになりました。弟子たちが、神さまであるイエスさまから愛され、守られ、導かれていることは目で見て明らかでした。そんな弟子たちにイエスさまは、「もうあなたがたは多くの実がなる4番目のよい地です。その祝福された姿で人々に証しをしなさい」と語られています。

2024310日 週報より

2024年3月3日日曜日

あなたもイエスさまの家族

聖書箇所 マルコによる福音書331-35

神のみこころを行う者はだれでも、わたしの兄弟、また姉妹、また母なのである」。          マルコによる福音書335

1.イエスさまの身内に対する態度

母と兄弟たちが来ていることを伝え聞いたイエスさまは、「わたしの母、わたしの兄弟とは、だれのことか」と返事をされました。これは、あまりにも身内に対して冷たい言葉に感じます。しかしイエスさまは、信仰さえあれば身内に冷たくて良いと教えられているのではありません。このお言葉にあるイエスさまの思いを見てみましょう。

2.目に見えない霊的な結びつきの大切さ

イエスさまはここで、「わたしの母、わたしの兄弟」をたとえとして用いています。イエスさまを信じた者同志が霊的にどれだけ強く、深いつながりになっているのか、それはこの世における私たちの肉親以上のつながりだと言われています。またイエスさまは信じた私たちをこの世の肉親以上に霊的なもっとも身近な関係として愛し、導き、見守りながら必要な助けをしてくださっています。それを「わたしの母、わたしの兄弟」という言葉を用いて表現されているのです。

3.神のみこころをおこなう者

イエスさまを囲んですわっていた人々(32)は、イエスさまの話を一生懸命聞こうとしていました。イエスさまは、「あなたがたはわたしの言葉を聞いて、従おうとする者です。わたしはあなたがたの霊的成長を見越して、神のみこころを行う者としています。そんなあなたがたは、わたしのもっとも身近な霊の家族です。」と言ってくださっているのです。イエスさまを信じてお言葉に親しみ、お言葉に従って歩もう、歩みたいので助けてくださいとイエスさまに頼る者は皆、みこころを行う者であり、イエスさまの霊の家族の一人となります。これは信じた者に欠かせない恵みの福音(良い知らせ)です。

202433日 週報より