2023年11月26日日曜日

悪霊と聖霊

聖書箇所 マルコによる福音書121-28

人々は、その教に驚いた。律法学者たちのようにではなく、権威ある者のように、教えられたからである。                     マルコによる福音書122節                  

1.神さまの権威を持つイエスさま

イエスさまの会堂での教えは、神さまの権威に満ちあふれていました。それは人の知恵による決まりやその根拠を教える律法学者たちのものとは全く違っていました。権威は秩序を保ちそこに一致を生み出します。そしてそこには神さまに従い、神さまの前に正しいとされる私たちの幸いがあります。マルコは神さまの権威と、権威によって保たれている秩序も良い知らせ(福音)だと私たちに示しています。

2.悪霊を追い出されたイエスさま

汚れた霊は完全にイエスさまに降参しました。マルコが伝えたかったのは、イエスさまが悪霊に対しても、絶対的な権威で勝利されるお方であることでした。現在、この時のような悪霊の働きは見られないようです。しかしサタンは常に私たちを神さまから引き離そうと働いています。それでもイエスさまに頼り、正しく歩む者にはイエスさまによる勝利をいただけます。それも福音だと伝えられています。

3.他人事とした人々

イエスさまは、ご自分が神さまから遣わされたことを人々が信じ受け入れるようにと悪霊を追い出されました。しかし人々は、ただ驚いて終わりでした。神さまに従えない悪しき働きが自分たちの中にもあることを認めて、イエスさまに求める人は誰もいなかったのです。私たちにも神さまのお心を正しく理解せずに、すべて他人事のように済ませようとする肉の思いがあります。そんな肉の思いに振り回されないように注意する必要があります。そのためには聖霊の助けによってみ言葉から力をいただき、常に霊的に歩むことが大切です。

20231126日 週報より 

2023年11月19日日曜日

神さまからのあなたへの招き

聖書箇所 マルコによる福音書116-20

すると、彼らはすぐに網を捨てて、イエスに従った。    マルコによる福音書118節                  

1.イエスさまの招き

ペテロはイエスさまのお心を最初から分かっていたわけではなかったでしょう。しかし彼はのちに、どうしようもない愚かな自分をイエスさまが大切に思い、導き続けてくださったことを知ります。イエスさまは、私たち一人一人のことも大切に思い、「あなたは神さまにとってなくてはならない」と招いてくださっています。神さまは招きにこたえる者を御手による大いなる守りと導きの中に入れてくださいます。

2.神さまからの働きかけ

ペテロたち4人は自ら弟子を志願したのではなく、イエスさまによって選ばれました。私たちが信じたのも私たちの意志や決心だけによるのではなく、神さまからの働きかけがありました。この働きかけは、全ての人に向けられていています。のばされたイエスさまの手をにぎり返すことを決めるのは自分自身です。この神さまの働きかけの事実に目を向ける時、私たちは神さまの最善と神さまにある希望を確信することができるのです。

3.招きにこたえた弟子として

招きにこたえた弟子たちは、仕事の場から離れてイエスさまに従いました。私たちはこの時の弟子たちのように仕事や家庭を置いてイエスさまに従うようには求められていません。しかし霊においてはイエスさまの導きを優先します。聖書のお言葉に従って歩むことで、イエスさまに育まれて、神さまのご計画に加えられていきます。その中で私たちはまことの喜びと平安を見出すことができます。

20231119日週報より

2023年11月12日日曜日

あなたはわたしの愛する子

聖書箇所 マルコによる福音書19-15

「あなたはわたしの愛する子、わたしの心にかなう者である」

                            マルコによる福音書111                  

1.バプテスマを受けられたイエスさま

イエスさまは、罪人たちの中に混ざって、悔い改めのバブテスマをお受けになられます。この後イエスさまは、私たちの罪を身代わりとして背負い、十字架で私たちの代わりに罰を受けて死なれ、3日目によみがえられます。それを信じた私たちの罪が赦されるためです。そこで、一つの罪もないイエスさまが、罪ある人の代表として罪人と同じ所に立ってくださり、バプテスマを受けられたのです。

2.獣との共存

13節の「獣」は、人が罪を犯したことで人と敵対関係となった獅子や熊などの動物をあらわします。イエスさまが伝道活動を開始されるにあたり、人と獣が平和に暮らす神の国のような様子が描かれています。また御使たちが、イエスさまに仕えていました。これはこの先も預言が必ず現実となること、またサタンをものともしないイエスさまの勝利の歩みが開始されることを明確にあらわしているのです。

3.神の国

マルコによる福音書115節の「神の国」とは、特定の場所や国を指すのではなく、神さまの愛のご支配を意味しています。つまり羊飼いのもとにいる羊のように、私たちがイエスさまのもとにいることで喜び、平安、いのちに満たされるのです。それが人にとっての最高の生き方であり神の国なのです。私たちはイエスさまを信じ、御霊をいただいた時から、神さまは私たちを神さまの愛する子、また心にかなう者としてくださいます。神さまは私たちをどこまでも愛し、守り、神さまの御用に用いて、神さまの栄光に入れてくださるのです。

20231112日 週報より