世の知恵から神の知恵へ
聖書箇所 コリント人への第一の手紙2章6-10節
むしろ、わたしたちが語るのは、隠された奥義としての神の知恵である。Ⅰコリント2章7節
1.世の知恵によらない信仰
パウロは、私たちが信仰を持てたのは自分の考えや知識によるのではなく、神さまの力と聖霊の導きによるのだと言います。世の知恵は一見良さそうに見えても、人を神さまから離し、滅びへと向かわせるのです。パウロはこの世の知識を人一倍得ていましたが、それよりもキリストを知ることの方が何より大切だと悟りました。信仰は、神さまの力によって支えられています。
2.罪に断たれた神の知恵
人はもともと神さまと深くつながり、神の知恵を持って生きていました。しかし最初の人アダムが罪を犯したことで、そのつながりが断たれました。しかし神さまは、イエス・キリストの十字架によって、私たちに罪の赦しと神さまの知恵が与えられるようにしてくださいました。聖霊が主の知恵を私たちに教え、神さまの御思いを分かるようにされるのです。信仰そのものや信仰による歩みも聖霊の助けによって与えられるのです。
3.円熟した信仰者
コリントの人たちは、聖霊の働きを目に見えるしるしである異言で判断していました。しかし聖霊は見えなくても、確かに私たちに働いて神さまの知恵を与えてくださいます。そして私たちの内に起こされた思いが世の知恵からか、神さまの知恵から来ているものかを見分けられるようにされるのです。円熟した信仰者とは、聖霊の導きを信じ、神の知恵で一歩を踏み出していく人なのです。
2025年11月2日 週報より