変化を恐れずに
聖書箇所 マルコによる福音書14章12-16節
弟子たちは出かけて市内に行って見ると、イエスが言われたとおりであったので、過越の食事の用意をした。マルコによる福音書14章16節
1.過越しとイエスさま
過越しの祭は、イスラエルの民がエジプトの奴隷から解放され、神の民とされたことを祝うお祭です。また人々がイエスさまの血で、罪から解放されるひな型(見本)でもありました。イエスさまは弟子たちとの過越の食事で、十字架の意味を教えようとされていました。また食事場所を決めるにあたって、イエスさまが先に起こることをすべて見通せるお方であることを示されたのでした。
2.鈍い反応の弟子たち
この時までに弟子たちは、イエスさまから十字架のことを何度も聞いていました。しかし彼らは本気にしていませんでした。そこで イエスさまは、起こるすべてを予見できる力を弟子たちに見せられたのです。そしてイエスさまが言われた通りに、十字架の死と復活も必ず起きると弟子たちが悟れるように導かれていました。
3.変化を恐れた弟子たち
それでも彼らは、十字架の死と復活に向き合おうとはしませんでした。イエスさまが変わらずに一緒にいてくださる状況を望みました。それで聞かされていた大きな変化から目をそむけたのです。望まない変化を避けようとする肉の思いが彼らを鈍くしていました。私たちも同じです。変化に踏み出せないのは、困難がすべて取り除かれるまで待とうとするからです。しかし神さまは、導きに従って一歩踏み出した時に困難を取り除いて進む道を開いてくださるのです。神さまを信頼して、導かれている道に一歩踏み出しましょう。
2025年5月18日 週報より