十字架の重さを知る
聖書箇所 マルコによる福音書14章37-42節
誘惑に陥らないように、目をさまして祈っていなさい。心は熱しているが、肉体が弱いのである。マルコによる福音書14章38節
1.3度の祈り
イエスさまはゲッセマネの最初の祈りで勝利されました。しかしその後2度、3度と祈られています。それはイエスさまが背負われる罪が途方もなく大きく、重いものだったからです。私たちはイエスさまが身代わりとなり背負われた罪、そしてそのためにかかられた十字架の重さに目と心を向け続けなければなりません。
2.弟子に願われた祈り
人は神さまからの力に燃やされる心(霊)を持ちながらもサタンの誘惑への弱さもあります。信仰者は霊的な目を覚まして祈ることが大切です。ここでのイエスさまの祈りに倣い、聖霊を意識して祈ることで、誘惑に陥らずに御心の内を歩ませていただけるのです。このとりなしの祈りは、イエスさまのためだけではなく、弟子たちが十字架の重みを知り、誘惑に勝つ祈りをするためでもありました。
3.示された十字架の重さ
もしイエスさまが、ゲッセマネでの苦闘をされずに十字架につかれていたらどうでしょう。人の罪がどれほど神さまの前に大きくてまた重く、罪への神さまの怒りがどれほど激しいかを悟ることはできません。神さまの前に自分の罪とその罪の重さを知って心砕かれた人が、ゲッセマネでのイエスさまの姿を正面で受けとめることができます。そしてこの時のイエスさまを弱々しいなどと決して思うことなく、示されているイエスさまの愛とイエスさまが担われた十字架の重さを心に刻むことができるのです。
2025年6月29日 週報より