サタンに負けない
聖書箇所 マルコによる福音書14章43-52節
「わたしの接吻する者が、その人だ。その人をつかまえて、まちがいなく引っぱって行け」。マルコによる福音書14章44節
1.ユダの裏切り
ユダがイエスさまに接吻をします。当時の接吻は、弟子が師に対する最大の敬意を表す行為でした。しかしこれが裏切りの合図でした。この時もイエスさまはユダに「わたしはあなたを今も愛しています。今からでも間に合います。神に立ち帰って以前の弟子の姿で神に仕える者となるように」とユダへの愛と導きを示されています。
2.ユダの接吻
ユダは、どうして接吻を合図にしたのでしょう。考えられるのは、ユダはイエスさまの御力をよく知っていたので、その力で圧倒されないように、また逃げてしまわれないようにするためだったでしょう。ユダは接吻により、今でもイエスさまを敬愛している振りをしてイエスさまを油断させ、また混乱させて、イエスさまが確実に捕えられるようにしようとしたのです。
3.ユダから学ぶ
敬愛を示す接吻を裏切りの合図にしたユダを思う時、彼に働くサタンの恐ろしさを見ます。サタンに隙を見せないで、イエスさまから離れずにいるにはどうすれば良いのでしょうか。それは先週見たようにイエスさまに倣い、絶えず祈り続けて霊の目を開いていることです。「絶えず祈と願いをし、どんな時でも御霊によって祈り、そのために目をさましてうむことがなく、すべての聖徒のために祈りつづけなさい(エペソ6:18)」。聖書はこれが神の武具を身に着けて、サタンに負けないようにするための唯一の方法だと教えています。
2025年7月6日 週報より