群れとしての信仰
聖書箇所 ペテロの第一の手紙5章1-5節
同じように、若い人たちよ。長老たちに従いなさい。 ペテロの第一の手紙5章5節
1.長老たちと若い人たち
ここでの「長老」は年長者に限らず、他の信仰者に対して配慮する側の信仰の先輩です。そして「若い人たち」は年齢ではなく、自分の信仰に目いっぱいでまだ配慮される側の信仰の若い人たちです。教会は、長老たちと若い人たちへの勧めが全うされて、群れとしての信仰が高められていくのです。
2.神さまの道具と神さまの作品
私たちはイエスさまを信じて、神さまのかたちに戻されます。そして神さまのかたちに戻った作品が、信仰の歩みとともに神さまの道具として用いられるようになります。長老は神さまの尊い道具であり、若者は長老の導きで、これから神さまの道具になるうるわしい作品です。やがて神さまが用いられる道具となって群れに仕えるようにされていくのです。世話を受けるのは、恥ずかしいことではありません。これは、神さまが置いてくださった神さまの秩序、ご計画に含まれているものです。そうして群れ全体が成長していくのです。
3.従われる者と従う者
ここで勧められているのは、完璧な人格や、信仰生活ではありません。長老自身も弱さを覚えつつ、残っている肉の思いに振り回されないように主の助けに頼ります。「互いに謙遜を身につけなさい」とは、長老たちが神さまに頼り謙遜に従う中で、若者たちはそんな長老たちに倣い、謙遜を身につけていくようにとの勧めです。そのような長老たちや若者たち、またそのほかの信仰者たちのとりなしによって、群れの信仰が高められ、私たち1人1人の信仰もイエスさまの土台にしっかり立った足腰の強い信仰になると教えられています。
2023年9月17日 週報より