信仰者の不信仰
聖書箇所 ペテロの第一の手紙2章6-8節
見よ、わたしはシオンに、 選ばれた尊い石、隅のかしら石を置く。それにより頼む者は、決して、失望に終ることがない。 ペテロの第一の手紙2章6節
1.かなめ石イエスさまに頼る
ペテロは小アジアのキリスト者たちに、「神さまがあなたがたのためにかなめ石であるイエスさまを置かれた。」と言います。そして「イエスさまに信頼すれば、どのような困難をも乗り越えさせてくださり、安心して歩める。」と伝えます。私たちは困難や苦しみがあればあるほど自分で何とかしようと思いやすい者です。しかしどんな時もイエスさまに頼って歩む大切さが教えられています。
2.信仰者の中の不信仰を知る
当時のユダヤ教の指導者たちは、神さまのお心ではなくて自分たちの考えや思いに従って歩もうとしたので、イエスさまが邪魔になりました。ここでペテロは小アジアのキリスト者たちの中に、当時の指導者たちのような不信仰な者がいると指摘したかったのではありません。どんな信仰者の中にも自分の思いを優先し、イエスさまから心を離れさせる不信仰な部分があることを指摘して注意を促しているのです。
3.不信仰の芽を摘む
イスカリオテのユダはイエスさまに付き従いながら、不信仰の部分をそのままにしていました。そしてやがてイエスさまにつまずきます。私たちは自分の思い通りになることだけを願わずに神さまのお心をいつも気にかけて歩む必要を教えられています。自分の思いだけに頼って進んでいかずに立ち止まって静まりましょう。そして、神さまのお心だけがこの身になるようにと願う祈りを意識して、不信仰の芽を摘みながら歩むことを教えられています。
2023年5月7日週報より