苦難についてくる神の恵み
聖書箇所 ペテロの第一の手紙4章12-16節
キリストの名のためにそしられるなら、あなたがたはさいわいである。 ペテロの第一の手紙4章14節
1.キリストの栄光
信仰者が苦難とともにいただける神さまからのみ恵みが、キリストの栄光だと言われています。キリストの栄光は、イエスさまが十字架の苦難を通して受けられたものでした。神の栄光は本来、神さまのものだけであって、人が受けることはできないものです。しかし神さまは、イエスさまを信じた者を義とされるだけでなく、各々の苦しみの道を通されることで整え、さらにイエスさまと同じ栄光をイエスさまと共に味わう者としてくださるのです。
2.聖霊の満たし
私たちが神さまを証しすることで、たとえ苦しみを受けることがあったとしても、御霊は動ずることなく私たちの霊性を保ち、さらに霊的に満たしてくださいます。そうして私たちは神さまのみ思いに満ちあふれて、それが周りの人々にもわかるようにされて、何をも恐れず証しができるようになるのです。
3.クリスチャンと呼ばれる
人々はイエスさまを信じる信仰者をクリスチャンと呼ぶようになりました。それは彼らが、イエス・キリストを思わせる歩みをしていたからです。彼らは、終わりの時代に生きる者としての切迫感を持ちながら苦難の中にあっても喜びと感謝に満たされて、天の御国への希望を失うことなく歩んでいました。そんなクリスチャンは自分の中心がキリストとなり、神さまと共に歩むという最高の幸いをいただいています。もし私たちがここまで見てきたように苦難においてもその先に約束されている神さまのみ恵みに目をとめることができるならば、苦難を無用に恐れたり、思いわずらったりする必要はないのです。
2023年9月3日 週報より