気むずかしい主人に仕える
聖書箇所 ペテロの第一の手紙2章18-21節
善良で寛容な主人だけにでなく、気むずかしい主人にも、そうしなさい。 ペテロの第一の手紙2章18節
1.気むずかしい主人に仕えること
当時の家内奴隷は、乳母・家庭教師・給仕・手紙の朗読や代筆・使い走りなど業務ごとに担当がいました。中には奴隷を冷遇する気むづかしい主人もいたようです。そんな主人をも受け入れ、忠実に仕えるようにとの勧めです。神さまは、私たちのすべてにかかわってくださいます。しかし、私たちの自由意志を尊重して、あえて介入なさらないことがあります。罪赦された喜びを保ちながら、逆境にあっても、自由意志で隣り人を愛していくことを神さまは求めておられます。
2.神さまの平等
神さまは人に対してなされる働きかけについて、分け隔てはなさいません。しかし、この地上の世で、すべての面で平等にするとは約束されていません。私たち信仰者は、罪の影響で不公平に満ちた世に対しての勝利が約束されていて、常に助けと導きが神さまから与えられます。信じない者には、希望も本当の意味での助けもなく、やがて来る永遠の滅びを待つだけとなっているのです。
3.十分な御恵み
神さまは、私たちに必要なものをすべて満たしてくださり、また私たちの弱さをも神さまであるイエスさまの力がそこに働くようにして用いてくださいます。私たちは罪からの赦し、永遠のいのちと新生、聖霊の内住、天の御国の約束、そこでの住まいと豊かな資産、神の子としての立場、この世の勝利、教会としての兄弟姉妹とあふれんばかりの御恵みが与えられています。このような中にあって、起こる出来事をそのまま受けとめて、本来の人としての正しい歩みで霊的成長をいただきながら、神さまを証ししていく特権が与えられています。
2023年6月11日週報より