2023年12月3日日曜日

あわれみを土台として

聖書箇所 マルコによる福音書129-34

イエスは、さまざまの病をわずらっている多くの人々をいやし、また多くの悪霊を追い出された。                         マルコによる福音書134節                  

1.シモンのしゅうとめのいやし

イエスさまは、シモン(のちのペテロ)の家を訪ねて、彼のしゅうとめをいやされました。神さまは確かにあわれみ深いお方です。しかし、弟子の家族だという理由で、神さまがいやしてくださるのが当然なのではありません。またそれを私たちから要求できることでもないのです。ここでマルコは神さまのあわれみによるお恵みに感謝と謙遜を持って仕える歩みの大切さを示しています。

2.多くの人々のいやし

イエスさまは、人々が連れてきた病人や悪霊につかれた者をいやされました。イエスさまはこのことで、人々がすぐにイエスさまを救い主だと信じるとは思っておられませんでした。このいやしのあとで魂の救いと言う霊的ないやしに目を向けられるように時間をかけておられたのです。このような神さまからの働きかけで、自分で悟ることのできない真理を知るようになることも福音なのです。

3.あわれみによるみわざ

ペテロのしゅうとめ、また病人や悪霊につかれた者たちへのいやしは、周囲の人々の求めによるものでした。イエスさまは、求めがあったのでいやされたのでしょうか。そうではありません。先ほど見たように人々の霊の眼が開かれるように先手を打たれたのです。何より一人一人のようすにあわれみを覚えられ、いやしを与えられたのでした。私たちは、神さまのあわれみによって神さまを見上げる信仰者とされます。そして『ただ神さまのあわれみを求め、よりすがるしかない者です』という土台にしっかりと立ち続けることが大切なのです。

2023123日週報より