2023年8月13日日曜日

見えないものに目を注ぐ

聖書箇所 ペテロの第一の手紙318-22

キリストも、あなたがたを神に近づけようとして、自らは義なるかたであるのに、不義なる人々のために、ひとたび罪のゆえに死なれた。                      ペテロの第一の手紙318

1.見ないで信じる者の幸い

 見えるところによれば、イエスさまは十字架で死なれて、敗北されたように見えます。しかし霊において、神さまのご計画どおりに罪人を救う道を備えられて、勝利者となられました。私たち信仰者は、神の子とされ、父なる神さまのみもとで常にイエスさまのとりなしをいただけます。聖霊の内住と天の御国の約束もいただいています。見えずともこれらを理解した信仰者の歩みほど幸いなことはありません。

2.ノアのような証人

 ノアとその家族は、不信者たちに囲まれていました。ここではイエスさまが、そんな神さまに不従順な人々に、ノアを通してみ言葉を宣べ伝えられたと言います。突然のノアの話のように思えますが、小アジアのキリスト者たちも不信者に囲まれた同じような状況でした。イエスさまは、小アジアのクリスチャンたちまた、現在の私たちの中にも立ってくださり、私たち信仰者の証しを霊的に力のあるものとしてくださるのです。

3.全ての霊的祝福

 神さまのみ言葉に聞き従う者は、たとえ少数であっても必ず守られて、神さまとの平安をいただけます。また、ノアたちが箱舟に逃れたのと同様に私たちはイエスさまの中に逃げ込んで神さまの裁きから免れることが示されています。それには、イエスさまが、私たちの罪のために十字架で死なれ、葬られ、三日目によみがえられたことを信じるだけで良いのです。主であるイエスさまは最高の権威者として、私たちを全ての霊的な祝福で満たしてくださいます。

2023813日 週報より

2023年8月6日日曜日

神さまのなさる最善

聖書箇所 ペテロの第一の手紙313-17

善をおこなって苦しむことは―それが神の御旨であれば―悪をおこなって苦しむよりも、まさっている。                      ペテロの第一の手紙317

今日は、教会の群れの中の一人一人の歩みについてのすすめです。

1.善に熱心であること

この善とは、自分の思いは神さまのお心の下に置いて、神さまの望んでおられる生き方をしようと努めることです。そう願い、祈る信仰者は、神さまだけではなく他の人に対しての接し方や心くばりにも愛や、やさしさが現れます。そして完全な理解が得られないとしても周りからの敵対心がやわらげられていくのだと教えられています。神さまは苦しみ中でも私たちの心の平安と喜びが失われないようにしてくださいます。苦しみはそれを知る良い機会なので幸いなのです。

2.弁明できる用意をすること

弁明(証し)する機会が与えられたならば、私たち信仰者の素晴らしい希望について証しできるように、心づもりしておく大切さが示されています。信仰にある自分は何を恵みとし、何を喜んでいるのか。また、決して奪い去られることのない希望とはどんな希望なのか。その幸いと喜びを証しすれば、ののしっていた人たちも、ののしる理由がないことを知り、恥じ入るようになると言われています。

3.神さまの最善を信じること

神さまによる信仰者への試練は、神さまの意地悪ではなくて、私たちの信仰の純度を高めるためのものなのです。神さまは、私たちが試練に耐えられるように守り、同時に脱出の道も備えてくださいます。すべての労苦はやがて、必ず神さまへの賛美と栄光に変えられるのです。信仰に生きるとは、ただ楽に歩ませてほしいという肉の思いから遠ざけられて、神さまがされることは私にとって最善であるとの確信を持って生きることだと教えられています。

202386日 週報より 

2023年7月30日日曜日

群れとして心ひとつに

聖書箇所 ペテロの第一の手紙3章8-12

あなたがたは皆、心をひとつにし、同情し合い、兄弟愛をもち、あわれみ深くあり、謙虚でありなさい。                                                                   ペテロの第一の手紙38

1.心をひとつに~群れとして

「心をひとつにし」とは、他の人の事柄を自分のからだの一部分であるように考えることです。私たちは、すでに見てきたように(2章9節)、同じ神さまのいのちで結びつく「選ばれた種族」あり、各々が霊の犠牲としての自身を献げる「祭司の国」であり、世にあって聖いとされた「聖なる国民」であり、神さまの栄光を現わすための仲間「神のつける民」でした。とすれば、同じひとつの体とされた群れを意識して歩むことができると言われているのです。

2.心をひとつにする5つのポイント

①同情し合う:これは、相手の立場に身を置いて思いやる感情です。②兄弟愛を持つ:神さまが愛された兄弟を自分と同じように愛します。③あわれみ深くある:神さまを愛するように相手を愛することです。④謙虚である:自分はただ神さまのお恵みによって生かされている者との自覚です。⑤悪に対して悪に報いず:正しい裁きをなさる父なる神さまに委ねなさいとの勧めです。群れとして、助け合い、励まし合うところに神さまは祝福を注いでくださいます。

3.苦しみにあっても心をひとつに

詩篇34篇からの引用です。口を制すること、悪を離れる努力をすること、神さまの前に心砕かれることが勧められています。神さまを恐れ敬い、与えられたお恵みの数々に感謝していれば、どんなときも神さまへの賛美が口から消えることはありません。つらい時も教会の兄弟姉妹に祈り支えられていることを覚えて、感謝と励ましをいただけます。困難の中でも群れとしての対応により、神さまの最善を握りしめ、キリストのお体として心ひとつになって歩めるのです。

2023730日 週報より