2023年6月25日日曜日

半年を振り返る(牧師からのお勧め)

聖書箇所 ヨハネ51-10

「起きて、あなたの床を取りあげ、そして歩きなさい」。         ヨハネによる福音書58

これは今年の当教会のテーマ聖句です。今年初めの礼拝で、この聖句を中心として3つのことをお話しさせていただきました。

1.神さまのみこころを求め続ける

38年の間病気に悩んでいる人は、他の人よりも先に池に入れるようにイエスさまに求めます。しかし彼はイエスさまに「病を癒してください」と求めるべきでした。私たちも神さまに見当はずれの求めをしていないでしょうか。神さまのみこころにかなった求めをするためにも祈りはとても大切です。

2.床を取りあげて歩く

イエスさまは、「先に池に入れてあげよう」ではなくて、「起きて、あなたの床を取りあげ、そして歩きなさい」と言われました。 彼はこの言葉を信じて一歩踏み出します。これは、「この世という床から神さまに一歩踏み出しなさい」との私たちへの言葉でもあります。私たちが一歩踏み出すところに神さまは祝福を用意しておられます。

3.休まず働かれる神さまに頼る

イエスさまは、安息日であっても病の人を癒しました。イエスさまは、一歩踏み出す者を休むことなく助けてくださるお方です。

病の人は、癒しの池の言い伝えという世のまどわしに38年間も縛られていました。それは早く取り上げるべき世の床でした。イエスさまはそこに目をとめられたのです。今年も早や半年が過ぎました。私たちには取り上げるべき世の床がまだ多くあるのではないでしょうか。全力で助けてくださるイエスさまを信頼して、安心して起き上がり床を丸めかかえて、神さまに一歩踏み出しましょう。そこにはイエスさまの確実な助けと大いなる祝福が待っています。

2023625日 週報より

2023年6月18日日曜日

父なる神

聖書箇所 マタイによる福音書545-48節、616-18節、630-33節、78-12

だから、何事でも人々からしてほしいと望むことは、人々にもそのとおりにせよ。                                   マタイによる福音書712

1.天の父なる神さま

①等しくどこまでも愛してくださる父: 天のお父様は、悪い人にも良い人にも太陽を上らせ、雨を降らせる愛なるお方です。神さまは、私たちを罪から救い出すために、ご自分のひとり子イエスさまを私たちの身代わりに十字架で犠牲としてささげられました。私たちの愛は、愛されたら愛す、また見返りを期待する限定的な愛です。しかし天のお父さまは見返りを求めない愛で愛し、惜しみなくその愛を私たちに注いでくださいました。 ②正しく報いてくださる父: 天のお父さまはいつも私たちを見てくださって、正しく評価してくださいます。だから私たちは人からの評価を気にすることや偽善的な行為から解放されています。 ③必要以上に満たして、良いものをくださる父: 私たちは日々の生活で神さまを一番として神さまを証ししていけば、必要なすべてをしかも必要以上に与えられることが約束されています。そんな天のお父さまに、心からの感謝をいたしましょう。

2.この世の父として

創世記には二人の兄弟カインとアベルの供え物の記事があります。ここでは、「アベルとその供え物」、「カインとその供え物」と記されていて、神さまは供え物よりも本人たちの心を見ておられます。教えられるのは、父親として(父親に限りませんが)、奥さまやお子さんに愛をもって心を向けていく大切さです。これは勇気のいることです。でも父なる神さまは神さまに背き、愛される価値のない私たちを愛してくださいました。決して変わることのない神さまの愛と神さまのおことば(聖書)をいただき握りしめていれば、変わりゆくこの世においても神さまの期待される父となれることが教えられています。

2023618日 週報より 

2023年6月11日日曜日

気むずかしい主人に仕える

聖書箇所 ペテロの第一の手紙218-21

善良で寛容な主人だけにでなく、気むずかしい主人にも、そうしなさい。                                                                                                     ペテロの第一の手紙218

1.気むずかしい主人に仕えること

当時の家内奴隷は、乳母・家庭教師・給仕・手紙の朗読や代筆・使い走りなど業務ごとに担当がいました。中には奴隷を冷遇する気むづかしい主人もいたようです。そんな主人をも受け入れ、忠実に仕えるようにとの勧めです。神さまは、私たちのすべてにかかわってくださいます。しかし、私たちの自由意志を尊重して、あえて介入なさらないことがあります。罪赦された喜びを保ちながら、逆境にあっても、自由意志で隣り人を愛していくことを神さまは求めておられます。

2.神さまの平等

神さまは人に対してなされる働きかけについて、分け隔てはなさいません。しかし、この地上の世で、すべての面で平等にするとは約束されていません。私たち信仰者は、罪の影響で不公平に満ちた世に対しての勝利が約束されていて、常に助けと導きが神さまから与えられます。信じない者には、希望も本当の意味での助けもなく、やがて来る永遠の滅びを待つだけとなっているのです。

3.十分な御恵み

神さまは、私たちに必要なものをすべて満たしてくださり、また私たちの弱さをも神さまであるイエスさまの力がそこに働くようにして用いてくださいます。私たちは罪からの赦し、永遠のいのちと新生、聖霊の内住、天の御国の約束、そこでの住まいと豊かな資産、神の子としての立場、この世の勝利、教会としての兄弟姉妹とあふれんばかりの御恵みが与えられています。このような中にあって、起こる出来事をそのまま受けとめて、本来の人としての正しい歩みで霊的成長をいただきながら、神さまを証ししていく特権が与えられています。

2023611日週報より