2023年11月19日日曜日

神さまからのあなたへの招き

聖書箇所 マルコによる福音書116-20

すると、彼らはすぐに網を捨てて、イエスに従った。    マルコによる福音書118節                  

1.イエスさまの招き

ペテロはイエスさまのお心を最初から分かっていたわけではなかったでしょう。しかし彼はのちに、どうしようもない愚かな自分をイエスさまが大切に思い、導き続けてくださったことを知ります。イエスさまは、私たち一人一人のことも大切に思い、「あなたは神さまにとってなくてはならない」と招いてくださっています。神さまは招きにこたえる者を御手による大いなる守りと導きの中に入れてくださいます。

2.神さまからの働きかけ

ペテロたち4人は自ら弟子を志願したのではなく、イエスさまによって選ばれました。私たちが信じたのも私たちの意志や決心だけによるのではなく、神さまからの働きかけがありました。この働きかけは、全ての人に向けられていています。のばされたイエスさまの手をにぎり返すことを決めるのは自分自身です。この神さまの働きかけの事実に目を向ける時、私たちは神さまの最善と神さまにある希望を確信することができるのです。

3.招きにこたえた弟子として

招きにこたえた弟子たちは、仕事の場から離れてイエスさまに従いました。私たちはこの時の弟子たちのように仕事や家庭を置いてイエスさまに従うようには求められていません。しかし霊においてはイエスさまの導きを優先します。聖書のお言葉に従って歩むことで、イエスさまに育まれて、神さまのご計画に加えられていきます。その中で私たちはまことの喜びと平安を見出すことができます。

20231119日週報より

2023年11月12日日曜日

あなたはわたしの愛する子

聖書箇所 マルコによる福音書19-15

「あなたはわたしの愛する子、わたしの心にかなう者である」

                            マルコによる福音書111                  

1.バプテスマを受けられたイエスさま

イエスさまは、罪人たちの中に混ざって、悔い改めのバブテスマをお受けになられます。この後イエスさまは、私たちの罪を身代わりとして背負い、十字架で私たちの代わりに罰を受けて死なれ、3日目によみがえられます。それを信じた私たちの罪が赦されるためです。そこで、一つの罪もないイエスさまが、罪ある人の代表として罪人と同じ所に立ってくださり、バプテスマを受けられたのです。

2.獣との共存

13節の「獣」は、人が罪を犯したことで人と敵対関係となった獅子や熊などの動物をあらわします。イエスさまが伝道活動を開始されるにあたり、人と獣が平和に暮らす神の国のような様子が描かれています。また御使たちが、イエスさまに仕えていました。これはこの先も預言が必ず現実となること、またサタンをものともしないイエスさまの勝利の歩みが開始されることを明確にあらわしているのです。

3.神の国

マルコによる福音書115節の「神の国」とは、特定の場所や国を指すのではなく、神さまの愛のご支配を意味しています。つまり羊飼いのもとにいる羊のように、私たちがイエスさまのもとにいることで喜び、平安、いのちに満たされるのです。それが人にとっての最高の生き方であり神の国なのです。私たちはイエスさまを信じ、御霊をいただいた時から、神さまは私たちを神さまの愛する子、また心にかなう者としてくださいます。神さまは私たちをどこまでも愛し、守り、神さまの御用に用いて、神さまの栄光に入れてくださるのです。

20231112日 週報より 

2023年11月5日日曜日

備えをしてくださる神さま

聖書箇所 マルコによる福音書12-8

見よ、わたしは使をあなたの先につかわし、あなたの道を整えさせるであろう。

                             マルコによる福音書12節                  

1.悔い改めをすすめるヨハネ

バブテスマのヨハネは人々に悔い改めを迫ります。なぜ悔い改める必要があるのでしょうか。人は皆神さまに向って生きるように造られました。しかし人は罪によって神さまではなく、この世や自分に向いて生きる者となりました。私たちも同じです。神さまに顔を向けてイエスさまをお迎えすることで、人としての正しさを知り、まことの喜びと平安を手にすることができます。

2.イエスさまの道備えをするヨハネ

ヨハネは人々に「私の後に来られるお方は、人々の罪を赦す神の子であって、永遠のいのちと天の御国の保証である聖霊に満たしてくださるお方です。」と伝えます。私たちは神さまのことを思う者に変えられて、神さまと共に心穏やかに歩めるのです。ヨハネは、イエスさまとイエスさまによる幸いを人々に知らせました。

3.預言者として働くヨハネ

らくだの毛ごろもを着て、腰に皮の帯をしめたヨハネの格好は、一目で神さまの預言者と思わせるものでした。預言者のつとめは、①人々に罪を指摘し、②人々の不信仰を警告し、③神さまに立ち帰るように勧め、④立ち帰る者への慰めと励ましを与え、⑤神さまにある希望を確信させることです。今の私たちもこの警告を耳にとめておく必要があります。時代は変わっても、神さまが変わることはないからです。神さまと人との関係も変わりません。私たちはまず礼拝で心の底から神さまを仰ぎ、神さまと共にある幸いを感謝し、喜びましょう。そして神さまからふさわしいお言葉を心に注いでいただきましょう。

2023115日 週報より