2024年1月14日日曜日

分け隔てる心が誘導する場所

聖書箇所 マルコによる福音書213-17

わたしがきたのは、義人を招くためではなく、罪人を招くためである。                マルコによる福音書217

1.レビを招いたイエスさま

イエスさまは取税所のレビを弟子に招きました。このレビが、イエスさまの弟子マタイです。取税人はユダヤ人を支配するローマのために税金を集めていたので人々から嫌われて、罪人として軽蔑されていました。マタイ自身にも罪意識がありました。しかし、そこにイエスさまの招きが一筋の光となって差し込みました。今の状況から救い出してくださるのはこの方だと確信して、イエスさまに従いました。

2.こんな人たちと食事をされたイエスさま

マタイは仕事仲間や周囲の人々を招いてイエスさまとの食事会を開きます。彼らにも自分のような罪の束縛から解放される喜びを味わって欲しいと思ったからです。当時パリサイ派といって決まりを守ることを1番とする人たちがいました。彼らは取税人たちを罪人として裁き、分け隔てしていました。しかし、イエスさまは、そんな人々を喜んで受け入れられました。私たちも自分の思いや判断で人を分け隔てしていないかをいつも確認する必要があります。

3.罪人を招くイエスさま

イエスさまはパリサイ派の人たちに「丈夫な人には医者はいらない。いるのは病人である。わたしがきたのは、義人を招くためではなく、罪人を招くためである」。と言われました。医者に治療してもらえるのは、病気を自覚して病院を訪れた人です。罪も同じです。イエスさまは罪を自覚している人の魂をいやされるのです。イエスさまは人を分け隔てする心も罪だと言い、その罪によって、人は天国ではなく永遠に苦しむ滅びに向かうと教えておられます。分け隔てる罪の心を決して分け隔てされないイエスさまにゆだねましょう。

2024114日 週報より

2024年1月7日日曜日

喜びをともにする幸い

聖書箇所 マルコによる福音書2章1-12節

すると彼は起きあがり、すぐに床を取りあげて、みんなの前を出て行ったので、                                  マルコによる福音書21-12

1.四人の信仰

四人は家の屋根をはがしてまでも、中風の人をイエスさまに癒していただこうとしました。彼らはイエスさまに不可能はなく、必ず癒してくださると信じきっていました。私たちもイエスさまに不可能はないことを信じる信仰に立っていることを忘れてはなりません。神さまは、とりなす祈り手の信仰にも必ずこたえてくださるので、私たちは決してあきらめないとりなしの祈り手になる必要があります。

2.中風の人の信仰

中風の人は、罪意識によって心が縛られていました。イエスさまは、彼に「子よ、あなたの罪は赦された」と言われました。その権威あるお言葉の前に、彼は「私は罪が赦された、もはや病人でもない」そう信じてすぐに立ち上がる決心をし、歩くことができました。ここに彼の信仰があります。これが罪ゆるされた者の歩みです。信じた私たちも同様に罪の床から一歩踏み出し歩む者とされたのです。

3.人々と律法学者たち

四人は、癒された彼と共に喜びに喜んだことでしょう。周りにいた人々も「子よ、あなたの罪は赦された」と言われたイエスさまのお言葉を自分のこととして受けとめました。彼らも神さまの前に罪の意識がありました。「今のままで良いのだろうか」と不安を抱えていました。しかし律法学者たちは違いました。彼らは神さまの前に正しく罪などないと思い込んでいたからです。私たちは神さまの前に罪ある者だと認める時に初めて罪の赦しをいただきます。そして神さまの前に罪なき者として立つことのできる恵みがどれほど素晴らしい者であるかを知ることができるのです。

202417日 週報より

2024年1月1日月曜日

御霊によって歩む

聖書箇所 ガラテヤ人への手紙5章16-18

もしあなたがたが御霊に導かれるなら、律法の下にはいない。ガラテヤ人への手紙518

1.御霊による歩みの継続

ガラテヤ地方のクリスチャンたちは御霊を遠ざけて、律法主義や肉の欲に従う間違った歩みを始めていました。そこで、パウロは「あなたたちは、御霊によって信仰の歩みをはじめたのだから、最後まで御霊によって歩むように」と警告を与えています。

2.御霊による肉の支配

私たち信仰者の内には、常にこの世と真理の御霊との戦いが起こります。パウロは自分の弱さを覚えても、御霊に仕えることで神さまから力をいただきました。そして私の力は弱さのうちに完全に現れると言うことができました。御霊は私たちを助け、必要な指示を出して神さまの支配を広げ、確実に勝利を導いてくださいます。

3.御霊によって歩むために

御霊によって歩むためにどうすればよいのでしょうか。

第一に自分の中の御霊の働きを意識し、その働きを確信することです。み言葉を示される時、罪を示される時、また他の人の証し等によって私たちは御霊の存在を確認し、意識することができます。

第二に御霊の力を信じることです。御霊には神さまの支配を広げ、肉の思いを圧倒する力が確かにあります。

第三は、御霊に従っていくことで、肉の思いに振り回されずに神さまのみ心の内を歩めると確信することです。御霊の助けを受けることは、神さまの助けを受けることであり、御霊によって悟ることは神さまによる悟りとなります。

新しい年に「御霊の導きを信じる」歩みをともにいたしましょう。

202411日 新年元日礼拝プログラムより