種まきのたとえ話は誰のため
聖書箇所 マルコによる福音書4章1-12節
そして言われた、「聞く耳のある者は聞くがよい」。 マルコによる福音書4章9節
1.弟子たちへの励まし
イエスさまは種まきのたとえ話をされました。ただしこのたとえが何を教えているかは、群衆には語られず、弟子たちだけに知らされています。イエスさまは、「弟子のあなたたちだけが、このたとえの4番目のタイプです。お言葉がしつかりと根付き、芽を出して30倍、60倍、100倍の実を結ぶ良い地とされた人たちです」と言われているのです。これは弟子たちとまた、私たち信仰者への励ましです。
2.聞きなさい
イエスさまは3節と9節で、聞くことを強調されています。ただ聞けば良いというのではなく、霊の耳で聞くようにと教えられています。それには神さまの前にへりくだる必要があります。まず自分が神さまの前にどんなに罪深く、おろかでみじめな者であるかを知り、そしてそんな無価値な者を神さまが選び、罪から解放してくださっていることがどれほどの恵みかを知ることです。罪ゆるされた私たちは聞く耳を持って聞き、神のみこころを行うものとされているのです。
3.神の国の奥義
「奥義が授けられている」とは、隠されていたものが、見えるようになることです。ここでの「神の国の奥義」とは、神さまの導きによる歩みです。それは霊的で目には見えません。しかしイエスさまが目に見える神さまとして来てくださったので、その導きが見えるようになりました。弟子たちが、神さまであるイエスさまから愛され、守られ、導かれていることは目で見て明らかでした。そんな弟子たちにイエスさまは、「もうあなたがたは多くの実がなる4番目のよい地です。その祝福された姿で人々に証しをしなさい」と語られています。
2024年3月10日 週報より