信仰の用い方
聖書箇所 マルコによる福音書8章1-10節
弟子たちは答えた、「こんな荒野で、どこからパンを手に入れて、これらの人々にじゅうぶん食べさせることができましょうか」。 マルコによる福音書8章4節
1.繰り返された奇跡
弟子たちは前回の5,000人の奇跡で経験したことを、 今回の場面で生かせませんでした。それは弟子たちが5,000人の奇跡を非日常的なものとして受け取っていたからでした。人は日常的なことは覚えていても非日常的なことは忘れやすいのです。イエスさまは今度こそ、弟子たちの信仰の経験となるように4,000人の奇跡をなされました。
2.信仰経験の大切さ
私たちは出来事を通して、神さまの助けと導きをいただきながら力づけられていく経験をします。これが信仰の経験となります。これを妨げる原因は三つです。第一は、霊的事実の見過ごしです。出来事の中での神さまの働きが見えないことです。第二は、信仰経験とならないことです。神さまが何を教えておられるか悟れなければ信仰経験となりません。第三は、信仰経験が自分の内にとどまらないことです。経験が心(霊)に刻まれないので、忘れて呼び起こせなくなります。
3.信仰を働かせるために
それでは私たちは、どうすればよいのでしょうか。まずは出来事を神さまとの関係性の中で受けとめていくことです。神さまが、助け、慰め、励ましてくださった多くのことを心にとどめて、これらが信仰経験となるように祈っていきます。そして日々の生活でこれらの信仰経験を引きだして、確認していきます(あの時神さまはあんな風に守ってくださった等)。こうして神さまがしてくださったことを上書きするのです。そうすれば、信仰の経験を霊に刻み、とどまった経験を必要に応じて引き出しながら信仰を働かせることができるのです。
2024年8月11日 週報より