エリヤやモーセよりも
聖書箇所 マルコによる福音書9章2-8節
そして、その雲の中から声があった、「これはわたしの愛する子である。これに聞け」。 マルコによる福音書9章7節
1.光り輝く神イエス
イエスさまは、ペテロ、ヤコブ、ヨハネの三人の弟子だけを連れて、高い山に登られました。ここでイエスさまは、これまで弟子たちが見ることのできなかった神としてのまばゆく光り輝く姿をあらわされました。弟子たちの信仰は、人としてのイエスさまに頼るばかりで、神であられることには焦点が合っていませんでした。そこでイエスさまは、三人の弟子たちにはっきりと神のお姿を示されたのです。
2.恵みの時代の幕開け
この時ペテロは、預言者エリヤと指導者モーセの姿を見ます。この二人は旧約時代の神と民との契約を代表していました。そして新しい契約者イエス・キリストへの切り替わりを意味していたのだと考えられます。これは神さまの恵み豊かな福音時代の幕開けを示すものでした。イエスさまは、この経験を三人の弟子だけに限定されました。彼らは今すぐには理解できなくても、この先霊の目が開かれて理解できるようになることをイエスさまはご存じでした。
3.イエスさまを仰ぎ見る
ペテロは肉の思いで、エリヤとモーセに夢中になっていました。そこに「これはわたしの愛する子である。これに聞け」との神さまの声が聞こえてきます。これはイエスさまに心を向けていくようにとの示しでした。信仰の導き手であり、完成者であるイエスさまを仰ぎ見て進むのが私たち信仰者の歩みです。このお方こそ私を罪から救ってくださった神さまだと信じきるのです。こうして神であるイエスさまに焦点を合わせて進むならば、他のすべてのことにおいても、神にあって正しく見、判断して行動できるようになります。
2024年9月8日 週報より