2024年5月12日日曜日

母の愛、母の罪

聖書箇所 列王紀上316-28

しかしほかのひとりは言った、「それをわたしのものにも、あなたのものにもしないで、分けてください」。                         列王紀上326

1.ふたりの母の争い

2人の母親が1人の赤ちゃんを自分の子だとして争います。その裁判でソロモン王は、赤ちゃんを刀で二つにして2人の母親に与えるように命じます。すると片方の母親が、「赤ちゃんを殺さず別の女性にあげてください」と言います。それを聞いた王さまは、赤ちゃんの本当の母親がこの女性だと見定めます。王さまは、子供を守る母親の愛を良く知っていたので、本当の母親を知ることができたのです。

2.ひとりの女性にみる罪の影響

もう1人の女性は「赤ちゃんをそのまま刀で分けてください」と言いました。これには聖書が言う「罪」が影響しています。制限のきかない手に入れたいと思う強欲、自分は間違って赤ちゃんを死なせるはずがない、自分は正しいと思う自分本位、自分の子にならないなら相手の子にもしてほしくないと思うねたみ、これらは神さまが喜ばれない悪い心、「罪」です。そして聖書はこれらの「罪」がすべての人にあり、どうしても解決しなければならない問題であると言います。

3.イエスさまの愛

聖書には「罪」だけでなく「罪」から救われる道が示されています。それが神さまのひとり子イエスさまの十字架とその後の復活です。 母親が自分を犠牲にしてもわが子を助けたいと思うように、イエスさまは、ご自分を犠牲にしてすべての人が「罪」から救われることを願われました。イエスさまは私たちの「罪」を全部ご自分にきせて、その罰を十字架で受けてくださいました。イエスさまの流された尊い血によって、私たちはこのイエスさまを信じるだけで、私たちにあるすべての「罪」が赦されます。ここにイエスさまの愛があるのです。

2024512日 週報より