2025年10月6日月曜日

宗教の勘違い~思い込みから正しい理解へ

身近なものからのキリスト教入門~日本の唱歌と讃美歌の意外なつながり

聖書箇所 ヨハネによる福音書8章31-32節

このメッセージでは、クリスチャンになる本質的な意味について語られました。多くの人が洗礼を受けることでクリスチャンになると考えがちですが、それは誤解であり、真のクリスチャンとはキリストを信じ、その言葉にとどまり、信仰を実生活で実践する者であると説かれました。

ヨハネによる福音書8章31~32節の言葉を中心に、真理を知ることが自由につながるとし、4つの讃美歌を通じて信仰の実践の姿が描かれました。

「埴生の宿」では地上の家を愛するように天の家を見出す希望を、「大きな古時計」では困難な人生の中でも神の守りと救いを信じる姿を、「Day by Day」では病や家族の死、宗教的制限を乗り越えて信仰を貫く力を、「いつくしみ深き」では深い悲しみの中でも祈りによって神の導きを求める姿勢を示しています。これらの例は、形式的な洗礼や宗教的背景だけではなく、日々の生活の中で信仰を生きることこそが、真のクリスチャンであることを示しており、キリストにある自由と弟子としての歩みの重要性が強調されました。

2025年9月28日日曜日

十字架を無駄にしない

聖書箇所 Ⅰコリント110-17

はっきり言うと、あなたがたがそれぞれ、「わたしはパウロにつく」「わたしはアポロに」「わたしはケパに」「わたしはキリストに」と言い合っていることである。Ⅰコリント112

14つの派ばつ

パウロの次の指導者アポロは、聖書に精通していて、しかも雄弁でした。一方パウロは、外見は弱々しく、話はつまらなかったと言われています。彼らは、パウロ派とアポロ派に分かれました。さらにケパ(ペテロ)を推すケパ派、またキリスト派も登場し、四つの派ばつがお互いに対立していました。この派ばつ争いが、キリストの十字架による恵みをむなしくしていたのです。

2.教会の一致

10節で「堅く結び合う」と訳されている言葉は、あるべき姿に戻すと言う意味です。受け身の形で書かれていますから、「キリストによって一つになり、本来あるべき姿にもどされた」ということです。「それを壊さないように保持してほしい」というパウロの思いが込められています。一人一人が、キリストと結びつくことで全体が霊的にひとつにされる、これがイエスさまのお体である教会です。

3.人を見たコリントの人々

パウロもアポロもケパも、自ら派ばつを立ち上げた訳ではありません。コリントの人たちが自分たちの思いで派ばつをつくりました。彼らは、他のグループより優位に立ち、勢力を伸ばすことで、自分たちの信仰が成長すると信じていました。パウロは、それがキリストの十字架の恵みをむなしくしていると示します。人を見るのではなく、ただキリストを見ていけば、十字架の恵みが無効になることなど決してなく、恵みが増し加えられていくのです。

2025928日 週報より

2025年9月21日日曜日

キリストのいのちを共有する

聖書箇所 コリント人への第一の手紙14-9

神は真実なかたである。あなたがたは神によって召され、御子、わたしたちの主イエス・キリストとの交わりに、はいらせていただいたのである。  コリント19

1.真実な神

パウロは、派閥争いをしているコリントの人たちに「いつも神に感謝している」と言っています。彼らへの厳しい批判が出てもしかたのない状況でしたが、パウロの視点は違っていました。神さまが彼らをサタンの手から救い、恵みを注がれたことを喜んで感謝していました。「神は真実なかたである」ことを確信していたからです。

2.主にある確信

さらにパウロは、神さまが御国に迎え入れてくださる時まで、彼らの信仰を保持してくださること信じていました。パウロには、神さまご自身が彼らを召されたこと、また、真実な神さまがこのすばらしい霊的事実を無駄に終わらせることはないと分かっていたのです。そして神さまが責任をもって終わりの時まで彼らの歩みを支えくださることをパウロは確信していました。

3.キリストの交わり

「だからあなたがたはどれほど恵まれ、祝福されているのかをもっと自覚してほしい」。この思いで、パウロは「キリストの交わり」についても語ります。これは「キリストの永遠の命」を共有して、キリストの持つ驚くべき力、恵み、祝福をいただいていることです。パウロはコリントの人たちが霊的な歩みをするように、このことを悟らせようとしていました。私たちも、キリストの交わりに生かされて、「キリストのいのち」を共有している幸いをあらためて覚えましょう。そしてこの恵みを日々味わう者とさせていただきましょう。

2025921日 週報より